「古いカポエイラは死んだ」というメストリ・フェハドゥーラのセンセーショナルな発言が炎上し、今ブラジルのカポエイラ、とくにアンゴーラの世界では「伝統の重要さ」について喧々諤々の議論が連日交わされています。今朝もメストリ・ホシーニョが主催したZoomミーティングにはそうそうたるメストリたちが参加し、4時間弱にも及ぶ話し合いが行われていました。

日本以上に外出が厳しく制限されているブラジルでは、オンライン上で様々なイベントが開催されています。時差もあるので、リアルタイムで私たちがすべてをフォローするのは大変ですが、幸いいくつかは録画したものがfacebook上などで公開されるので、あとから見ることもできますね。

コロナの外出制限のおかげでというと不謹慎かもしれませんが、体を動かせないカポエイラたちが、カポエイラの歴史だったり精神性だったり、ソフトの部分に目を向け始めているような気がします。実際私もいくつかのオンライン・ミーティングに参加し、普通はブラジルに行かなければ会えないようなメストリたちの話を自分の部屋で聞くことができてますからね。この流れは、コロナが収束して、通常の練習ができるようになった後も、カポエイラの世界的な趨勢として続いていくだろうとみています。

まぁ私も頑張ってあとを追っかけて勉強していますが、そろそろ日本でもこういう話し合いが行われてもいい、というより、行わなくちゃいけないと感じているのは私だけでしょうか?ブラジルで行われているオンライン・ミーティングを視聴して学ぶのはもちろん重要ですが、同じネタについて日本語で私たちの内側から湧いてくる考えをアウトプットしあうことも非常に重要だと思います。ポル語で十分に表現できないとしても、もし誰かが通訳してくれるなら、自分の考えはちゃんとあるという状態が望ましいですよね。そうでないとポスト・コロナ時代のカポエイラに日本は置いてけぼりを食ってしまうでしょう。

そろそろ日本のメストリ、コントラ・メストリたちも重い腰を上げるときかもしれません。