息を呑むジョーゴ・ジ・デントロ。触れれば切れるような鋭いハボ・ジ・アハイア。時折こぼれる笑み。

絵画でも音楽でもスポーツでも作家や選手の生い立ちや制作過程の苦労話などを知ったうえで見ると、全く違う角度から味わえるものですが、私はこのタイミングでの、この師弟のジョーゴを特別な感慨を持って見ました。たまたまメストリ・クラウジオともコントラ・メストリ・シャンダゥンとも一昨日WhatAppで話したばかりでした。

ここではあえて楽屋の話はしませんが、自分が今一番苦手な相手とジョーゴをする状況を想像してみましょう。ここでいう苦手というのは、技術的なレベルのやりにくさということではなくて、人間関係、感情的なレベルの話で、顔を見たくないとか、口をききたくないという意味の苦手です。私も具体的な人の顔を思い浮かべていろいろ想像してみました。当然負けたくないという気持ちが先にたつでしょうが、緊張した表情は出したくない、あまりガツガツ行くのも大人げない、かといってお人よしになってもつけ込まれる。自分にも相手にもそれぞれに背負うものがあります。そのときどんな笑顔を浮かべながらジョーゴができるだろうか。最初に握手してから最後にハグするまで、自分がどんな表情でジョーゴをしているか。それが自分のマンジンガ・レベルです。でもここに最高のお手本を見た気がします。まさに2頭のライオンどうしのジョーゴ。学ぶべきはハボ・ジ・アハイアよりも、両雄の胆の強さとマンジンガです。