自分と違う考え方を尊重する、異質なものと共存する。カポエイラから私たちが日々学ぶ大切な要素です。

さて、上にかかげたのは【私が見た中で最も素晴らしい絵】と題されたイラストです。

右の人には「9」に見えるけど、左の人には「6」に見える。立ち位置によって同じものでも見え方が異なるというメッセージが、幼稚園児にも分かるように表現されていて、素晴らしいですよね。

私が引っかかったのは、その下のポルトガル語でした。直訳するとこうなります。

「あなたが正しいというだけで、私が間違っているわけではない。あなたが私の側を見てないだけです。」

私はこれを見たときブラジル人の「押しの強さ」を感じました。あくまで正しいのは私で、正しくないのは私を理解しないあなたのほうだという響きを感じてしまうのです。「押しの弱い」日本人なら次のように言いなおすでしょう。

Só porque eu estou certo, não significa, você está errado. Eu apenas não vejo a vida do seu lado.

「私はこう思いますが、別にあなたが間違っているわけではないですよ。私のほうがあなたの事情を理解してないだけなのです」

なんとも気弱ですよね(笑)!でも多くの日本人には、こちらのヴァージョンのほうがしっくり感じられるのではないでしょうか。(※日本人の押しの弱さについては、こちらの記事カポエイラノススメ「冷静さと理」の流れで書いています)

どちらがいい悪いの問題ではありません。でもカポエイラはブラジル文化。ざっくりしたイメージですが、上のような国民性、文化的な違いを体感し、理解し、必要に応じて埋め合わせるのも、私たち日本人のカポエイラ修練の大きな目的になると思います。